Saunash

1ST ALBUM Bonus Away - 2014.7.16. ON SALE -

SPECIAL INTERVIEW

-それで常木さんがめでたく加入後、本格的に2009年の「Cube on a Palette」、2010年の「Bird Watching」とリリースが続くわけですが、これはどのような経緯で?

杉山
最初にレーベル側からバンドのストーリーを見せようって話があって。2部作って感じで、古い曲から新しい方向性への流れを見せるために、半年スパンでリリースする構想があったんですよ。「Cube on a Pallete」は結成当初の曲が中心なんですが、最初期に作った「Palette」や「Doze for the Moment」は特にスピーディーでシンプルな感じで。でも音楽的な過渡期に作った「The Matter or the Butter」で終わる事で「Bird Watching」にシフトしていく流れを作りました。「Bird Watching」は殆どがツネさん加入後に作った曲で、敢えてシンプルに、短くまとめる方向にシフトしてます。レコーディングのスパンも半年だったので、エンジニアさんも場所もマスタリングも全部一緒で。だから、2作については収録曲以外に何か意図して差を出そうというのも無かったかな。

常木
その頃はまだ単純に経験が無かったからね。とにかく良い音で録れればいいや、みたいなのがあったし。

杉山
今思えば、こだわり方を知らなかったですね。ただ、音源の売り方や自分たちのイメージ、見せ方については思い通りにやりたい部分が大きくて。例えば、PVは 「What You Brought」を凄く推されたのですが、僕らは「Token」でって、完全に押し切った感じはありました。「What You Brought」は速くてキャッチーではありましたが。

-結果的にSaunashを以前より知っている人には、「Token」でのイメージが凄く強いですよね。あの曲で、早い曲を演ってるバンドと言うイメージは無くなりました。それに、「Bird Watching」の中では「What You Brought」は逆にイレギュラーで、唯一速い曲ですしね。

杉山
僕らもそう思ってたんです。方向性としても「Token」のような曲の方がメインになって行くだろうってのがあったんで。「Bird Watching」の中では最後に出来た曲なんですけどね。一曲目がないないという状態で「Token」が最後に出来たんです。

常木
その頃は、気分的にもメロディックパンクっぽいのは違うってなっていたかな。僕が渡す音源を聴いてもらうようになってから、だんだん3人の指向が合ってきた時期で。

-そこから、デモ音源3曲の無料配信、2曲入りデモ音源1枚の無料配布(計5曲)と精力的に新曲をリリースするわけですが。当時、無料配信についてはRadioheadを始めとする多くのバンドがそういう手法に意欲的で、時代の流れがありましたよね。

佐藤
2011年にデモ3曲の期間限定配信(「After You Repented」「Happiness」「Knight of May」)と、2012年にEP「Mattocks」(「U.F.O」「Mid on a Link」収録)をライブと店舗で無料配布して。最初の3曲は、リリースの予定は無かったんだけど、単純にどんどん出して行きたいと思って。

杉山
ATATAの無料配信に火を付けられたんですよね。凄くみんなに聴かれていて。まあ、俺らがやったからと言って同じようになる訳じゃないんですけど(笑)バンドは続いてるぞってことで、話題作りもしたかったし、単純にたくさんの人に聴いて欲しくてやってみましたが、面白かったですね。EPの配布についてはタワーレコードやディスクユニオン、HMVにも置いてもらえて。ちょうどASPARAGUSの「PARAGRAPH」がリリースされた時だったので、タワーの渋谷店では同じ棚に置いてもらえたり、ありがたかったですね。

-店舗での無料配布は、私もゲットしに店舗へ行きましたが、配信とは違ったわくわく感があって、何か残る感覚がありましたよね。そして、「Bird Watching」から4年の月日を経て「Bounds Away」が完成する訳ですが。今回のアルバムは以前に比べると、多彩な楽曲群でアルバムとしてトータルのバランスがとても良いのが印象的です。制作に当たり、何かコンセプトはあったのですか。

佐藤
実のところコンセプトは無かったんですけど、曲を作って、とりあえず全部録ろうってことで。最終的には15曲録って、その内の11曲に絞りました。録った中にはデモ配信した2曲(「After You Repented」「Knight of May」)もちゃんと再録したのですが、最終的には外して。

杉山
曲の判定には順番があって、まずは二人(佐藤、杉山)がそれぞれ作った曲をツネさんに聞いてもらうんですが、落ちたらその時点で終わりなんです。さっきのツネギセンサーですね(笑)OKなら次にレーベルの判定を仰いでのサイクルを繰り返すのですが、、基準のレベルが後になるに連れてどんどん上がって行くんですよ(笑)だから捨てる曲もどんどん増えたし、ふるいにかけまくっていたので、曲が出来るまで凄く時間が掛かりました。もう自分の中で100%じゃないと出せないようになっていたので、曲に対する自信は変わりましたね。気持ち的には全曲収録したかったけど、レーベルと話し合って、伝わりやすさを考慮して11曲に絞りました。

佐藤
全部一曲目のつもりでパンチを出していかないと、ダメだなってのも分かってきたので。何曲目っぽい感じとか意識して作っても、意識的には全部一曲目な感じになっちゃって(笑)結果として捨て曲が出来なかったですね。

>(3/3)その時々で一番良いと思ったサウンドを形にするだけなんですが、それはもうずっと一貫していて。
ただ、ジャンルで括るなら自分たちの音楽はパンクやロックではなく「ポップス」だと思います。